2007年07月12日

北朝鮮問題と米国と安倍政権

 雪斎殿もこちらのエントリで取り上げておられるが、今月の「中央公論」に掲載されたシーガル氏の「拉致敗戦」という記事は興味深いものである。これを機会に北朝鮮関連と安倍政権に関するエントリを書いておく。私の基本的な考え方は過去のエントリ(参照1参照2参照3)などを主としてしばしば書いてあり、それを変更する必要性は感じない。ただし、表層に現れた米国の行動は異なるので人により誤解をするかもしれず、色々補足する必要もあるかもしれない。

 このシーガル氏の記事には、要点以外に様々なキーとなる要素が埋め込まれている。要約は雪斎殿のエントリを参照していただければ良いが、その他注意すべき内容は以下のような所であろう。

・2005年9月の共同声明は米国が孤立した形でまとまった。当時の日本も賛成している。
・これに反発する米国内の政治勢力はブッシュ大統領が抑えた。
・小泉前首相は常に制裁に抵抗した。刀は持っても抜くべきではないと言った。
・現在のブッシュ大統領は交渉を試すことに肩入れしている。
・小泉前首相は常に取引する用意があると発言していたが、安倍首相の立場は維持するのが難しいのではないか。

 つまり、レジームチェンジは(日本を含む周辺国の反対で)出来ず、制裁も出来ないという状況下で、交渉を試す価値はあるというのがシーガル氏の言であるが、これは外交の現実としてごく当然な帰結ではないだろうか。先日のチャ氏のフォーサイトでのインタビュー内容とも整合が取れる。

 また、小泉前首相のやり方もこうまとめると奇妙に思える面もあるが、外交交渉で解決するという考え方自体は当初からブッシュ大統領と完全に一致している事に注意するべきであろう。前首相がマスコミとのインタビューで「外交以外の方法で・・・」と問われた時に、それは戦争を意味するのかというような激しい反論をしたのを覚えている人もいるのではないだろうか。もちろん、日本国内にそれを望む人もいる。しかし日本人の多数派は、北朝鮮が怪しからんと大いに憤慨してはいても、戦争するかとなると二の足を踏むのではないだろうか。言うまでもないが他国がそうしてくれるのを望むのは政治的堕落でしかない。

 ただし、シーガル氏の日本が孤立する可能性の言及に関しては、深刻な懸念ではあるがアドバイスという面も強いと思われる。なぜなら、日本と米国は、北朝鮮が民主的な国になって自国民の人権を守る国になれば、それに越したことはないという点で全く一致するからである。つまり、拉致問題を硬直的に言い続ける事が良くないのであり、その解決を目指して交渉すること自体は望ましいのではないだろうか。米国が拉致問題の解決条件は何かと日本側に確認したのは、この文脈で考えると良く分かるだろう。米国も一貫して核廃棄というテーマに向って様々な試行錯誤を繰り返して来て、望みがあるかもしれないという段階までは来た。日本も同じようにするべきだと考えているのであろう。自国と大きく価値観の違う相手と対話することを嫌がるのは日本の伝統的な欠点の一つだが、今回はそれが悪い形で出てしまったかもしれない。北朝鮮の現状は悪としても、悪との交渉でもしばしば「結果として」善を生み出す事もあると考えるべきなのだろう。

 ところでこのような状況は、日本側は分かっているはずなのであるが、連携が極めて悪いとしか思えない。どのような国内事情なのかは推測しても憶測でしかないのだが、とにかく気になる点は多い。まず久間前防衛大臣は周知の理由で米国とうまくいっておらず、防衛省ラインでの外交はさして機能してはいなかっただろう。そして官邸は秘書官と補佐官との折り合いが悪く、拉致問題専任の有能な担当まで置いたにもかかわらず首相との面会も難しいというような事が以前報じられていた。では外務省のラインがどうかとなるが、この問題は官邸が肝いりで進めているだけに機能させていないのではないか。実は麻生外相の指揮下ではそこそこ動けるはずなのだが、この付近の関係が良く見えない。ただ外遊先などを見るとあまりコミットしていないようにも見える。その一方で参院選の翌日にこのような予定も組まれており、思惑ありという可能性もあるが。

 ただ今の時期は米国と共に大きく事態を動かすことがやり辛く、先送りにするのはやむを得ないかもしれない。Hache氏のエントリが分かりやすいのだが、イラク問題で最後の手応えを試す天王山という状況ではないだろうか。この時期に防衛大臣が久間氏であったのは正直痛かったという気もする。また日本ではあまり報じられてないが、アフガンへの派遣兵力が不足しており、この時期にNATOとの連携強化を表明した日本への期待も高まっている。例えばカナダなどは相当厳しい負担をしており、死傷者もカナダのこれまでの活動では見られないくらいの多数に上っている。(参照4)その一方で日本はヘリ派遣の打診などを断っている。(参照5)これが米国を始め他のNATO諸国にどう映るかは言うまでもない。確かにNATOとはまだ話し合いを始めた段階ではあるのだが、イラクに行けるなら(もっとマシな)アフガンは当然いけるだろうというのが国際社会の認識である。サマワの特殊事情はあまり知られていないのだ。個人的には象徴的な役割に過ぎない小部隊でもいいから、最初の一歩として今少し何かを貢献するべきと思うのだが。

 結局の所、情報収集が甘く、対話が足りないと外交が機能しないという当り前の事実がまた繰り返されているだけかもしれない。私は安倍政権を個人的に支持しないが、個人の資質もさりながら、政治力学的にどうにも機能しなくなっている感がある。外交くらいはもう少し切り回せると思ってはいたが。

 参院選の結果はどうなるだろうか。直前まで分からないのが常とはいえ、過去の数字の結果は大局的に見るとそれなりに妥当な値を示しているように思える。自民党は年々低減傾向、衆院選より野党有利、モラル的な事に敏感に反応する傾向あり、だ。年金問題も不思議な言を示す論者が多い。破綻は前々から分かっていたことだから大した事ではないなどと。浮世離れも大概にしろである。国民は馬鹿ではなく、数字の厳しさは百も承知なのである。単にその少ない資金を丁寧に、誠実に扱って欲しかったというだけなのだ。これは政治的には極めて単純なモラルの問題として論じられているだけなのだ。

 9.11の際に米国の政治が様々に注目された。ただその中でアラブ専門家の池内氏が著作の中で「落とし前をつけたい」と口にする米国市民の反応に注目していたのはむしろ適切な視点だったろう。以前のエントリにも書いたように政治はその感情の誘導という面もある。長い犠牲に米国人が耐えているのは「自分たちが望んだ責任」を少なからず感じているからではないか。

 今の日本人も年金問題で落とし前をつけるために「八つ当たり」したいのであろう。小泉前首相はそれを「抵抗勢力」に回した。苦笑するしかないがその結果得られる政治の動きは有益な部分もあったかもしれない。安倍首相はそうはいかないので何らかの形で緩和するしかない。現政権が悪いわけではないのは周知の事実なので機敏に動けば悪い結果にはならないはずだったが、どうにもうまくいっていないようだ。このままでは国民の「八つ当たり」は選挙でそのまま示されそうである。だから参院選の議席数は39±2程度の予測としておく。どうも40を割りそうな気がして仕方がない。もっとも投票率次第であるが。
posted by カワセミ at 02:04| Comment(13) | TrackBack(2) | 北東・東南アジア
この記事へのコメント
NATOとの連携強化を表明したのは、リップサービスにすぎないと思うのですが。
逃げ腰のNATO諸国が多いので、それすら当てにしないといけないということでしょうか。
NATOが日本の支援を欲しいなら、NATOも日本をどう支援するのか、双方向の話が必要でしょう。
それに、イギリスのようにアフガニスタンに侵攻した歴史も無いし、中東のように石油依存の問題も無いので、理由付けが出来ないでしょう。
Posted by K at 2007年07月12日 18:08
ドイツでは、誘拐された国民は身代金を払っても必ず連れ戻すのが国是とか。おかげでドイツ人誘拐は多発しているらしい。(被害者が解放された時に、誘拐犯から慰謝料を巻き上げたという変な例もあるらしい。)

日本政府は放置で、結果的に誘拐の多発を防いでいるらしい。(確固たる方針というより、単に無策なのではないかと思うが。)

拉致問題は放置で、援助も当然行わないのは、伝統的な対応と言える。
他のダメ国家が、日本人を拉致するのを、防止する為だとも言える。

最近ロシア政府も、日本人拉致ビジネスを始めたように見えるのだが、どう対応すべきだろう。
Posted by K at 2007年07月12日 19:04
まぁ、日本としても「自由と繁栄の孤」は米欧巻き込みが狙いと思います。
テロ対策などには結局先方も東南アジアまで足を伸ばす必要があり、利害も重なったのでしょう。例によってオーストラリアはかなり動いていたようですが。
利害のある地域への外交も大切ですが、役割分担でしがらみのない国が前面に立つのが有効な局面もあります。カナダを例に出したのもその意味があります。スリランカに日本とノルウェーは関与していますが望ましい事でしょう。評価は難しいですが完全な破局を回避するくらいの役には立っていると思います。

また日本は英米から言われると反発しますが仏あたりからだと議会や国民の反応も多少良くなり外交が回しやすい事もあります。欧米が結束したユーゴ紛争に表立った反発は少ないものでした。実は韓国や中国といった近隣国も似たような傾向があります。米国が日本に形だけに近くともサマワでイラクに関与させたのも類似の理由で、それ相応の意味がありました。

そして最大のメリットは情報の授受ですね。日本も独自の情報を持っていないわけではなく、欧州と比較して米国が有利な原因の一つを作ってもいます。ところが日本国内だとこのために自衛官を危険にさらす事に関して合意が非常に取りにくいという事情があります。それこそ岡崎氏とか、ごく一部の識者が理解するくらいではないでしょうか。これを少しでも穴埋めする方策は人によって違いますが、米国一点張りというのも方法論としてはあり得ます。国連の常任理事国入りでも重要なのはその情報ということで、拒否権は二次的な問題となります。

身代金の場合は、民間丸投げという気もします。商社マンならその就職先の会社に振るという具合で、金を出さないと叩くという感じです。実際、日本人で裸一貫で海外に行く人は少なく、支社への転勤とか貿易に関するビジネスとかが多いのでかなりそれでカバーできてしまいますね。NGOの場合はややこしくなりますが日本人は空気で決めてしまう傾向もあり、個別案件でブレる気もします。先方が日本の国内事情を研究して誘拐ビジネスに臨めばまずい事になりそうにも思います。
Posted by カワセミ at 2007年07月14日 01:48
 「拉致敗戦」の記事は、「溜池通信」にも取り上げられましたので、反響が出てくるでしょう。
 もっとも、国際政治をやっている人々には、常識的な見方ですが…。
Posted by 雪斎 at 2007年07月14日 05:22
>「拉致敗戦」
仮に勝ち負けがあるなら、日本は名誉ある敗戦を選んでほしい。
マスコミは「孤立」すると大騒ぎをするでしょう。
しかし、政府は「拉致被害者」を見捨てないでほしい。
日本人も拉致問題の解決を言い続けてほしい。
これで諦めれば、それこそ「拉致敗戦」となるでしょう。
Posted by K at 2007年07月15日 21:22
>K様
おっしゃる通りと思います。繰り返しますが、解決のために交渉しろというのが米国のスタンスで、日本にとって重要な問題であることは承知しているでしょう。ここで諦めたら米国を含む民主主義国全てに軽侮されるのみならず日本の国会議員の今後の政治行動に悪い影響を残すでしょう。
最も諦めるとしてもそれは安倍政権の失態と限定化されるようにも思いますし、どのような経緯を辿るにせよ、決めるのは国民の世論と思うので楽観はしています。
Posted by カワセミ at 2007年07月15日 21:48
>北朝鮮問題と米国と安倍政権

ブッシュ政権は、当初「悪行に報酬は与えない。」「北朝鮮とは取引しない」でしたね。
ネオコンは、イラクのフセインを見せしめにし、外交で北を威嚇したら、屈すると考えた。
ところが、北は、屈するどころか核実験と戦争準備でこれに答えました。イラクでも嘘がばれてしまった。
米国にとって、北の悪行が本当なら、ここで屈するのは屈辱だから、さらなる強硬策でもいいはずでした。
が、そうはしないで「交渉を試す」(V・チャ L・シーガル)という。決定の裏にキッシンジャーが居た。後を追うように最近、偽札やHEU計画という悪行の根拠も、大げさでは?という情報が流れました。

「交渉を試す」というより「せざるを得ない」ように見えます。

核問題では、日本のスタンスはアメリカと同じですが、拉致問題がある日本は、北の拉致の悪行が明確で、いまだ、交渉に入れない。悪行とは、他にもいる被害者を帰さない。偽遺骨問題。誠意がない。・・
安倍政権が交渉するとしたら、北に対する負い目が露見したときかもしれませんが、それがアメリカと同じような情報操作が原因ということのないよう祈ります。
小泉政権と拉致問題の状況は変わらないのに、安倍政権が小泉氏のスタンスを引き継がないのは、不自然です。それが、彼は、もしかしたら「ネオコンの真似をしたのかもしれない」という、不安を私に与えます。
Posted by minow175 at 2007年07月18日 00:52
カワセミ様

いつも、すいません。

レオン・シーガル氏の『拉致敗戦』の記事は、読みました。確かに、整合性は、とれるのですが、アメリカにとっての、北朝鮮問題というのは、核の問題なんですね。また、この問題に焦点を当てても、日本とは、脅威認識レベルが異なります。

さらに、アメリカは、軍事力を背景とした、フクロウ型をとるだけの軍事と外交の幅が、少なくとも日本よりありますね。恐らく、拡散さえしなければ、現状維持、ポスト・キム・ジョンイルでも構わないというCSISレポートもありました。

日本はとなると、核・ミサイル・拉致を同じテーブルで交渉しようとして、硬直化してますね。また、そのプライオリティにも問題がある。安倍政権になって、関係各国の特にアメリカの事情を読み解く能力がなかったのかと思ってしまいます。

出来る限りの拳を振り上げたはいいが、こういうのは、一度、振り上げると、降ろしにくい。世論が働きますから。皮肉なことに、それが安部総理であり、又、安倍総理以上に、この拉致問題に、熱心な政治家がいるのか。

少なくとも、個別案件にして、「核」と「拉致」は、わけて、交渉しないといけませんね、そのための、交渉ルートを確保しておくことは、言うまでもないことですが。。。
Posted by forrestal at 2007年07月18日 22:28
ご無沙汰してます。
安倍内閣は取り立てた失敗は無いし、まあまあだと思いますが、選挙では勝てないでしょう。争点がボケたという感がしますね。だけど外交、安全保障、国の在り方は争点にしにくいですね。個人的には、参議院の在り方を考えるためにも大敗しても安倍さんには辞めないでいただきたい(皮肉でなく)。それに、参議院で負けて辞めた総理は、宇野、橋本とお二人おられましたが、いずれも経世会(竹下派)の権力構造の変化で辞めたと思います。今は、もう権力のあり方が変わっていると思います。総理を決めるのは参議院や与党の派閥抗争でなく衆院選挙だということをはっきりさせる為にも、鉄面皮で辞めないでいただきたい(個人的には安倍支持ではないんですが、政治的な成熟の為の教育効果ということで)。
Posted by M.N.生 at 2007年07月24日 17:12
はじめまして。板倉と申します。
いつも興味深く拝見させていただいております。

>米国が拉致問題の解決条件は何かと日本側に確認したのは
>この問題は官邸が肝いりで進めているだけに機能させていないのではないか

北朝鮮問題については、多分このへんがキーなんでしょうね。
日本政府は「拉致問題を解決せよ」と言うけれども、「何をもって解決とするか」が実は明確でない。
その「解決」により世論の厳しい批判を浴びることを恐れ、官邸サイドは総理を守るために、とりあえず強硬姿勢をアピールすることでリスクを避けている(悪く言えば、泥をかぶる覚悟を誰も持っていない)というのが真相のような気がします。

一方、北朝鮮からすれば「安倍政権は国交正常化よりも体制崩壊を望んでいるのではないか」と疑い、「やはり核やミサイルで脅すのが効果的だ」と現段階では考えているんでしょう。

独裁者の心理というのはかなり特殊で、「国が滅んでも歴史に名前が残ればいい」と考えたりしますから、もっと追いつめられれば、日本(又は韓国)にミサイルを撃ち込み、失敗しても「反日(統一)の英雄として語れ継がれるからいい」なんて心境になるかもしれません。
周辺国だって、独裁者の暴発・自滅に巻き込まれたくないというのが本音でしょう。
まさに「レジームチェンジは(日本を含む周辺国の反対で)出来ず、制裁も出来ないという状況」なわけで、日米は北朝鮮に「すでに外交的に敗北している」ということなのかもしれません。

この現状では、日本の圧力だけで北朝鮮が外交カードを切ってくることはあまり考えられませんね。
国交正常化という目標が一致していることを確認しつつ、交渉で相手から少しずつ引き出していくしかないわけですが、「交渉を試す価値はある」「解決のために交渉しろ」というのは、つまりはそういうことなんだと思います。
Posted by 板倉丈浩 at 2007年07月24日 23:19
ろくに更新もしていない中、コメント有難うございます。

>minow175様
おっしゃるように、少なくとも現段階では、当面の外交を動かすための各種問題の矮小化があるように感じられます。問題はこれが米国限定としても一時凌ぎでしかない事です。以前にも書いたように、北朝鮮が破綻国家であるという事が問題の核心ですから。関係諸国の心構えもまだまだありませんし、長い時間がかかる問題と思います。

>forrestal様
米国内の意見も多様で、様々な面がその場その場で出るということはありますね。では日本はと言うと、これが意外にも案外変わっていません。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/shocho/hyouka/hyoukasho18/h18_s_1_1_1_2.html
ここにあるように、「拉致・核・ミサイルの包括的解決」です。ミサイルは話題に上がることは相対的に少ないですが外交上の主要議題から外れたことはありませんね。小泉前首相は欧州歴訪で東欧諸国などにもこの方針の支持を求めていました。もちろん米国を含む関係諸国にも同じです。そして米国には一度は支持させたのでしょう。日本は今も「原則は」変わっていません。問題は他国より至難な目標を抱えているにもかかわらず、外交手法がやや稚拙なことでもありますし、率直さに欠けることでもありましょう。そして目標が厳しい以上、その負担も重くなる。当然の事ですが政治家はそのことを日本人に大声で言いたくないのでしょう。恐らく国民の多くはなぜ我々が尻拭いをと理不尽に思うでしょうし。

>M.N.生様
ご無沙汰しております。長くなったのでエントリにしてしまいました。

>板倉様
初めまして。今後とも宜しくお願い致します。

安倍政権の内情は推測するしかないのですが、小泉政権から含めて「日本はどうするか」を決めきれてないのは確実でしょうね。forrestalさんへのコメントにも書いたように国民に言うだけの踏ん切りがついていないかと。ただ日本人の決意も怪しいですね。

独裁者の心理に関しては、日本人のようなある種の破滅願望は、世界の大半の国に存在しないと思います。平時の存続に心配のない国(国内治安・安全保障含めて)の一部にみられる特殊事情かと。

>「交渉を試す価値はある」「解決のために交渉しろ」というのは、つまりはそういうことなんだと思います。

そうでしょうね。逆に日本が腹をくくれば米国もそれなりに対応するのではないでしょうか。少なくとも、フォークランド紛争時の英国に対してよりは手厚い協力をするでしょう。また欧州やら加豪あたりから「米国はいつも日本ばかり贔屓する」なんて声が出てくるかもしれません。
Posted by カワセミ at 2007年07月25日 02:19
>板倉丈浩さん
>日本政府は「拉致問題を解決せよ」と言うけれども、「何をもって解決とするか」が実は明確でない。

確かに、日本側は「何をもって解決とするか」を明確にしていないので、北朝鮮が「永久に要求が続くのでは」と疑心暗鬼になっても仕方のない面はありますね。
まあ、逆に日本としては、下手に条件を明確にしてしまったら、北朝鮮がそれを逆手にとって骨抜きにするのではないかという疑心暗鬼があるのですが。それは北朝鮮の常套手段ですしね。
Posted by Baatarism at 2007年07月25日 10:40
拙いコメントにレスいただき、ありがとうございます。

>カワセミさん
>独裁者の心理に関しては、日本人のようなある種の破滅願望は、世界の大半の国に存在しないと思います。

もちろん一般化は出来ないのですが、広く世界史を見渡せば、アドルフ・ヒトラーやサダム・フセインみたいなのもいるわけで、楽観的にはなれません・・・。

>逆に日本が腹をくくれば米国もそれなりに対応するのではないでしょうか。

私もそう思います。

>Baatarismさん
>逆に日本としては、下手に条件を明確にしてしまったら、北朝鮮がそれを逆手にとって骨抜きにするのではないかという疑心暗鬼があるのですが

向こうはあの手この手で来るんでしょうから、どんどんやりあっていいと思うんですよ。
現状は「拉致問題なんとかしろー」と言っているだけですから・・・。
その根底には「日本が強硬姿勢をとり続けてもアメリカが助けてくれる。そうすれば北朝鮮も折れる」という願望があるのでしょうけど、アメリカはそういう日本の態度に困惑しているのではないでしょうか。
Posted by 板倉丈浩 at 2007年07月25日 21:42
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