2006年06月04日

チェコ選挙雑感

 ドイツ、イタリアと接戦の続く欧州各国の選挙は、多くの真剣な模索が続きながらも明快な解を導き出すのが難しい、未来に不透明感のある情勢の反映かもしれない。それは多くの場合EUを巡っての論議となるが、今回のチェコの選挙もまたその例の一つと言えるだろうか。

 基礎的な知識として外務省の資料をリンクしておく。(参照1)冷戦終結以降の情勢が手際よくまとめられている。経済は1990年代半ばまでは好調だったが、その後迷走したという件に関しては様々な事が言われている。誤解を恐れずに言えば、本来は欧州の先進地域であるというプライドが未だ発展途上の経済に見合わないものであったのではないか。スロバキアを切り離したのもその付近の経緯がある。ウィーンよりプラハは西にあったのにという愚痴は、欧州人は嫌というほど耳にしているだろう。進出した日系企業も、チェコ人の扱いにはデリカシーを必要としたようだ。

 選挙の表層としては、前代未聞のネガティブキャンペーンの連続で醜悪なものだったようだ。(参照2)殴り合いに至ってはいやはやというしかない。とはいっても有権者にとっては瑣末な議論だろう。結局沈滞した社会に対してどう行動するかを選択するのが争点となる。全体の構図としてはこの記事が参考になる。(参照3)構図としては先のドイツの選挙に近似している事が見て取れる。しかしドイツの場合は長く沈滞した経済に改革が必要という事に関しては、建前的には社会のコンセンサスではあった。チェコの場合は未だ民主化に伴う繁栄を享受できていないとの認識が国内に広くあるだろう。ドイツと比較しても左派勢力が伸びる余地はある。が、EUの混迷が、EUへの深い関与を方針とするCSSDに逆風となったという事だろう。もちろんスキャンダルも余りに多過ぎたが。

 そしてこの記事あたりを読むと(参照4)イギリスが与野党問わず求めているように、EUに関しては今少し柔軟なロードマップが必要とされていると感じる。最近になってミニ国連とでもいうような汚職や非効率の数々がEU官僚に続出している事もあり、伝統的なフランスなどを中心とした路線は逆風続きだろう。
posted by カワセミ at 06:05| Comment(0) | TrackBack(1) | カナダ・欧州・ロシア
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