2005年10月21日

雑記いろいろ('05.10.21)

・靖国参拝
 今までにもいくつかのエントリで書いていた通りである。外交的にもそもそも出尽くし感がある。次の首相で仕切り直しだろう。ただ靖国神社が持っている歴史観に賛同するわけではないというのをもう少し何らかの形で内外に示しておくべきだろう。例えばヴァチカンは世界中のキリスト教徒、わけてもカトリック教徒には特別な敬意を払われているし、サン・ピエトロ大聖堂は世界中から人が集まるが、その人々がすべてヴァチカンの保守的な倫理観に賛同しているわけではない。例えば妊娠中絶問題などは典型だろう。
 私個人は、伊勢神宮や出雲大社、厳島神社というような日本の代表的な神社と比較して靖国神社は「格」自体は落ちると思っている(日光東照宮すら多少はそう思っている)実際機能としての側面が強いだろう。しかし説明するならそのように「ここに行くしかないのだ」という形を取るしかないのではないか。それでも心の中の問題であるから、政治家個々人の信念によって、哀悼の意を示せれば、どのような形でもどこに行ってもいいとは思う。

・ラムズフェルド訪中
 李登輝訪米が実は大ニュースなのだが、中国国内的にはかなり隠蔽できている。米国はこの付近の外交調整が昔からうまい。極力明確な言質を公式に取っておこうとするラムズフェルドもさすがとしかいいようが無い。しかも当初日本素通りの形と見えたから・・・・

・普天間基地
 随分駄目な経緯を辿っている。防衛庁の関係者が問題?閣僚級で強力に主導するしかないのではないか。

・民主党前原党首
 一応思想的には首尾一貫している。ただ全体を通してみると、良い点は与党で無いと発揮されないという面が強い。野党で発言すると軽く見える。これは構造上の問題なのでかなり深刻。米軍再編の経緯でもしっかり突いて対案はここで出したほうが良かったろう。もっとも安全保障は民主党のアキレス腱なので党内事情が厳しいが・・・・・
posted by カワセミ at 01:00| Comment(4) | TrackBack(2) | 日記・コラム・つぶやき
この記事へのコメント
普天間移転は結局米案で落ち着くだろうけど、それだとこれまでと同じように建設が進まないと思います。環境問題で反対運動が起こるのは変わらないですから。
前も書いたけど、防衛庁は米軍と地元の板ばさみになってるんでしょうね。地元の反対を押し切って建設強行するしかないんでしょうか?
Posted by Baatarism at 2005年10月21日 13:33
結局日本側の沿岸案で合意したようですね。
アメリカがよく譲ったものだと思います。
日本側もがんばったようですね。
Posted by Baatarism at 2005年10月26日 15:10
民家にかかるからという話で米国は渋っていたという話ですからね。そりゃ日本側がいいと言えばいいのでしょうが・・・・後で文句言うなよ、くらいの事は言われているかもしれません。やれやれと言うべきか。
米軍再編全体を見ると小事も良いところなのですが、なぜ矮小化した議論に終始するのでしょうか。国民的な議論が必要だったのですが・・・・・
Posted by カワセミ at 2005年10月27日 22:42
>カワセミさん
国民みんなが「うちの近くにだけは来るな」症候群に罹ってるのでしょう。w
だから米軍が来る地域ではオール反対、来ない地域では無関心となり、政治もその声を反映して議論が矮小化するのかと。
Posted by Baatarism at 2005年10月28日 14:45
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Tracked: 2005-10-21 04:41

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