2005年06月30日

在日米軍再編問題で思うこと

 米軍再編は日本や韓国に大きな影響を及ぼしそうだ。韓国は当事者がフラフラしているのでどうなるか怪しいが、日本の落としどころはまだ分かりやすい。しかし以前のエントリでも書いたようにがっかりするような議論が横行している。そろそろ現実主義になってもいいと思うのだが。
 今回目をひいたのは、こういう内容が極めて率直に伝えられているということだ。台湾のために沖縄には海兵隊が必要であるという。これは明快な論理だ。今までであれば話をぼかして、「攻撃力を持たない日本にこのような部隊がいることは意味がある云々」で済ませていただろう。直接には中国の領海侵犯がきっかけだろうが、先日の2+2の戦略対話の反映であろう。この種のやや不正規な作戦への対応まで考えているというメッセージはそれ自体が有効でもあり、歓迎したい。もちろん可能不可能の議論を別にすれば、アジアで米軍駐留に最適なのは(横須賀のようなインフラが大事なところを除けば)台湾という事になるのだろうが。海兵隊は中長期的にはオーストラリア等へ訓練地含めての移転かと思っていたが、どうもしばらくは無理そうだ。
 先日の潜水艦発射の弾道ミサイル実験といい、どうも最近の中国はアメリカとのコミュニケーションがうまくいっていない。あの国は経済優先で物事を考える国では無いのだが。「米軍の空母を沈めるため」に潜水艦を増強中だが、問題は仮に一隻沈めることが出来たとして、その後どうするかという話だと思うのだが。
 日本はというと、ますます米軍を人質状態にしているありさまだ。ただ、変な建前のために公海に出てから荷物の積み替えの類をやらなくなったのはかなりの進歩だろう。そういう不合理な部分で金がかかっていたので、費用的には同額でも進歩はある。まだ不足かもしれないが、それでも不況が続く中、防衛費の本格的な増額に関して国民のコンセンサスはなかなか取り辛い。ゴールはGNP比1.5??2%のようにも思う。もう少し時代環境が違っていればグローバルにNATOあたりとの連携を考えて負担を軽くする事が出来ただろうが、今は向こうが機能していない有様だ。対中武器輸出問題の展開を見ているとうんざりする。冷戦時代の記憶を早々と忘れてしまったようだ。欧州の伝統的な欠点はアジア政策が駄目なことであるが、そういう事も間接的に日本の安全保障政策の拘束要因ともなっている。当面のどのような方針を取るべきかは明快だろう。
posted by カワセミ at 22:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 国内政治・日本外交
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海兵隊移転問題
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