2005年05月23日

中国の反日デモに思うこと(3)

 多少追記しておかねばならないと思ったので軽く補足する。昔から中国の反日運動は韓国に影響される事がしばしばあるという事だ。今回は盧武鉉大統領の反日発言が背景にある。中国は日本から見ると身勝手に見えるが、実はそれなりの計算をしていて、それほど大きなダメージは無いと推察される行動を繰り返す。韓国の行動に対する日米の反応をかなり観察していたフシがある。昔から韓国が強硬に発言すると日本がそこそこは妥協するという事がある。色々あっても小泉政権もややそういう面があり、過剰に中国だけに厳しいという不満があるようだ。確かに冷静に考えれば、第二次世界大戦時には中国は確かに被害者といえるだろうが、韓国はかならずしもそうではない。一緒にするなという思いは根強くあるようだ。
 その前の段階になるが、韓国が安保面での交流強化を中国に言い出したあたりがかなり誤ったメッセージになったと思う。この付近は歴代の韓国政権がかなり一線を引いていたポイントだ。日米の当局者は、例え具体的進展が当面は無いにしても反応が鈍すぎではなかったか。問題は相手がどう解釈するかであるから。

 ところで日中の経済の結びつきに関しては強まっているが、いわゆる右寄りの人たちからの「短期的に利益を得ても長期では損をするのではないか」という財界への批判がある。これは当たっている面もあるが認識が甘すぎるだろう。今日の経済の現状だと、そもそも次の半年、一年程度の短期間を乗り切るために中国進出が必要で、それをしないと会社そのものがすぐに消え去る危険が高いのだ。進出しているのは大企業ばかりではない。残留組が市場に残るのは間違いが無い。
 仮に撤退するとしたら、ほとんど全ての企業、できれば欧米のそれを含めて一斉に資本が逃避するというパターンしか可能ではない。それ相応の国際的大事件が必要だろう。どうも小泉政権の行動を見ていると、中国のミス待ちになっているようにしか見えないのは偏見だろうか。
posted by カワセミ at 21:56| Comment(1) | TrackBack(2) | 北東・東南アジア
この記事へのコメント
>どうも小泉政権の行動を見ていると、中国のミス待ちになっているよう
にしか見えないのは偏見だろうか。

はじめまして。
いえ偏見では無く、真実だと思います。
でもそれは正解ですね。現在の所、中南海は日本企業を叩き出す訳にも
いきませんし、せいぜいが商標権等でハラスメントをいきあたりばった
りに行う程度です。

そして「靖国」を理由にWTO規約を踏みにじる事は米欧につけこまれる
元となりますから、これも難しい。

新幹線を売りたがっているのは「手癖の悪い総合商社」くらいのもの
ですから、これも積極的になる必要もありません。
(TVに引き出されて来る中国人学者等がなべて「日本の新幹線買ってほしいでしょう?」
と思い込んでいるのは・・・笑)

日本は中国に「軍事行動の理由」さえ与えなければそれで対中政策は十分でしょう。
あとはなるたけ疎遠にしておけばよろしいのです。
Posted by ペパロニ at 2005年05月24日 00:39
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/1267713

この記事へのトラックバック

日経の「アジアの未来」 それと中国東北部中心のの経済圏構想
Excerpt: まず最初にお詫びを 前の記事で、日経の会合で歴史問題に関する言及はあまりなかったと書きましたが、 ばっちり言及してました。 いい加減なことを書いて、大変申し訳ありません。 また、資料集のようにな..
Weblog: 人生とんぼ返り
Tracked: 2005-05-26 06:43

鉄塔のそびえる村
Excerpt: 中国遼寧省の僻村の紹介です。村では、電子メールや携帯電話が食糧や燃料に相当しま
Weblog: 梟の森
Tracked: 2005-06-03 10:02