2005年04月15日

ネオコンメンバーの人事

 イラク戦争を主導したネオコン勢力の人事が話題になっている。ボルトン国務次官を国連大使に、ウォルフォウィッツ国防副長官を世界銀行総裁にするという、ネオコンの代表格の人事にはいくつかの解釈があり、一つは国際機関を動かすために強硬派を送ったという説と、もう一つは米国がさして重視していないポストを与える事実上の左遷という説。これには両方の側面があり、うまくいけば良し、そうでなくてもそこは元々期待してなかったから止む無し、という事ではないかと思っている。
 ただ私の考えとしては、この両者には差があって、ボルトンに関しては確かに期待度は低いが、ウォルフォウィッツに関しては期待する向きも大きいのではないかと思う。この人物、元々の出自として一族をナチスに迫害され逃れて来た人物であり、自由と民主主義へのこだわりは非常に強い。そしてインドネシア駐在の折に、イスラム教と民主主義の並存に確信を持ったということである。ユダヤ人ばかりの集会で現在のパレスチナ人の苦境に言及し総ブーイングを浴びるなど骨もある。大真面目に、中東への戦略的関与を結構本気でやってしまうのではないかと思う。
 この組織、純粋に金が問題になるだけあって日本の発言力も結構大きい。昨今ODAが減額気味であるが、これは日本の主要な援助対象国だったアジアが欧米の主な援助対象国と違って経済的に離陸してきたという側面もある。(もちろん、単純に金が無くなってきたというのは当然あるが)一部発言力確保の代替策として、世界銀行のような組織経由で少しひねって進めるというのが、関係閣僚の発言を聞いていると思惑としてあるような気もするのだが。そこでもアメリカの政治的発言力をうまく利用しようとしているようにも見える。
posted by カワセミ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 米国
この記事へのコメント
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/1267689

この記事へのトラックバック